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中国人作家の閻連科氏、フランツ・カフカ賞受賞 アジア2人目の快挙

人民網日本語版 2014年05月29日17:40
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 中国人作家の閻連科氏は27日に2014年度のチェコの文学賞「フランツ・カフカ賞」を受賞した。中国人作家としては初めてで、2006年に日本の作家、村上春樹氏が受賞したのに続き、アジアで2人目となる。閻連科氏は、10月末にチェコのプラハに赴き、同賞および1万ドルの奨金を受け取る。新華社が伝えた。

 中国青年政治学院の梁鴻教授は、「閻連科氏は中国読者の間でも評価は非常に高く、今回の受賞は名実相応のものといえる。閻連科氏は豊かな想像力を駆使した文学スタイルで、中国の暮らしの複雑さや不条理さを描いている」と語る。

 ■閻連科氏、文学賞受賞より読者から好まれるほうが大切

 北京で長年暮らしている閻連科氏だが、いまだに故郷のなまりが抜けない。英文学賞ブッカー賞の国際版で翻訳作品も対象とした2013年度「国際ブッカー賞(Man Booker International Prize)」にノミネートされた際にも、メディアの取材に強い河南省なまりの中国語で応えていた。当時、閻連科氏は取材に対し、「もっと多くの読者に作品が読まれ、もっと多くの人が作品を好きになってくれることが、どんな文学賞を受賞することよりもずっと大切だ。重要なのは、中国語で創作活動を行う中国人作家の存在を、世界中のもっと多くの人々が知り、作品を読むことだ」と語った。

 閻連科氏は自身を「反逆」の作家だと自認している。その第一の理由に、自分自身への反逆をあげる。創作過程においても、絶えず自分自身に反逆していく。補足すると、それは人々が生活の中の現実や社会、環境、生存状態の中で暮らす中で、反逆すべきものだと感じるものだ。評論家は閻連科氏の作品は往々にして、一突きで急所を狙うような鋭さがあり、文学的な手法で「精神の真実」や「現実の本質」を切り取っていると指摘する。

 中国における他の多くの小説家と比較すると、閻連科氏は、「自分の作品のうち比較的多くの作品の翻訳版が海外で出版されており、創作という視点から見ると、これは非常に幸運だ」という見方を示している。閻連科氏は以前、「近年、自分の作品は一般的にフランスで毎年1冊出版され、これまでに計7、8冊出版されている。そこから英文に翻訳されて別の地域で出版される。たとえば、『四書』はフランスで出版された後、英語版が米国、英国、オーストラリアで出版された」と語っている。

 中国語で執筆する中国人作家が世界的な文壇でますます多くの人や、幅広い読者に知られ、受け入れられ、好まれれることは、中国の文壇にどんな影響を与えるだろうか?この質問に対し、閻連科氏は、「少なくとも、私個人の創作活動には何の影響も与えない。自分は荷車を引くのに没頭して、前を見ないタイプだから、自分が書きたいものを書くべきだと考えているし、風向きに合わせて題材やスタイルを決めることはしない」と語っている。

 作家プロフィール:閻連科 1958年、河南省嵩県に生まれる。中国の文壇で、莫言氏の次にノーベル文学賞を受賞する可能性が最も高い作家の一人と目されており、「シュルレアリスム(超現実主義)の大家」と称されている。1985年に河南大学政治・教化学部を卒業後、解放軍芸術学院文学部に入学し1991年に卒業。1978年に軍に入隊後、済南軍区兵士、小隊長、幹事、秘書、創作員を経た後、第二砲兵電視芸術センターの脚本、専門作家となる。現在、中国人民大学文学部の教授を務める。代表作には『日光流年』、『受活』、『丁庄夢』、『風雅頌』、『四書』などがあり、魯迅文学賞、老舍文学賞など20以上の中国の文学賞を受賞。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2014年5月29日

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