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広東「海洋経済地図」が描く「6湾1半島」構想

人民網日本語版 2014年06月03日13:09
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海洋経済発展の新たな周期の中で、海に発展の道筋を見いだそうとする広東省は「6湾1半島」の地域構想を描いている。現代型海洋漁業、海洋生物医薬品産業、海水の総合利用、ビーチリゾート観光などを柱とした海洋産業が、同省の「海洋経済地図」を徐々に形作っている。「国際商報」が伝えた。

同省には4千キロメートルを超える海岸線があり、海洋経済の生産額は過去約20年間連続で全国トップだ。同省海洋・漁業局がまとめた統計によると、2013年の同省の海洋経済は引き続き安定的に発展し、海洋生産額は1兆2300億元(約20兆1589億円)に達して、前年同期比11.7%増加した。漁業経済の生産額は2125億元(約3億4827億円)で同7.1%増加し、水産品輸出額は33億ドル(約3378億円)で同22.2%増加した。

同局の洪偉東副局長によると、広東省は南海(日本名・南シナ海)に面し、香港や澳門(マカオ)と隣り合い、東南アジア、中央、オセアニア、アフリカ、欧州などからの航路が一番初めに接する大陸部のエリアだ。豊かな海洋資源と巨大な発展の潜在力を備えていることから、広東の経済社会の発展にとって海洋が必然的な選択となり、重要な可能性となっている。

国務院は2011年、広東省を海洋経済総合試験区とすることを認可した。同省政府は12年、「広東省海洋経済発展『十二五』計画」を発表し、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間に同省が海洋主体機能エリアの配置を一層最適化し、海洋経済の新たな局面の構築に力を入れる構想をうち出した。

一連の政策・措置を受けて、同省の一連の海洋産業がここ数年の間に突出した成果を上げ、広東海洋経済発展の重要な動力となっている。同局の説明によると、海洋の漁船のバージョンアップや改造を通じて「深海漁業」の発展に力を入れ、漁業の現代型モデル転換・バージョンアップを加速し、優良品種の選別・養殖水準を引き上げるなどして、ここ数年の広東省の漁業経済生産額は年平均10.3%のペースで増加し、農業生産額全体に占める漁業の割合は23%に達した。エビやティラピアなどの大規模養殖品種は毎年180億元(約2949億円)の富を生み出し、漁業は農業・農村経済の重要な成長源になっている。

海洋科学技術のイノベーションが強化され、海洋生物医薬品産業の発展は急速な発展傾向をみせている。現在、広州市の国際生物島といった一連の重点科学研究拠点の建設が進められており、海王集団や昴泰集団などがリーディングカンパニーに成長した。海洋薬品・保健品の分野では、サメ軟骨カプセル、魚肝油製品、ウミヘビエキスといった製品が生まれている。

ビーチリゾート観光産業の発展が著しい。珠海長隆国際海洋レジャー区プロジェクト、湛江5島1湾浜海観光産業パーク、汕尾紅梅湾浜海観光産業パークプロジェクトなどの開発事業が進行するのにともない、広東省のビーチリゾート観光は点から面へと深いレベルで発展する新たな局面を迎えている。12年の生産額は1540億元(約2兆5235億円)に上り、同26%増加した。

同省は12年に「広東海洋経済地図」を発表し、同省の海洋経済発展をめぐる「湾区計画」をうち出した。これは同省の沿海地域を6つの湾と1つの半島からなる7つのエリアに分けるもので、大汕頭湾区、大紅梅湾区、環大亜湾湾区、環珠江口湾区、大広海湾区、大海陵湾区、雷州半島の7エリアがある。

専門家の見方によると、「海洋経済地図」は同省が行政区画の枠を越えた海洋経済発展局面を構築し、海洋経済に強い省となり、同省の東部と西部との両翼からなる沿海地域の発展を加速させる上でプラスになり、また経済の持続可能性の増強と経済のモデル転換・バージョンアップの加速を助けるものにもなるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年6月3日

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