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長安街の改修工事が始まる 下に厚さ1メートルの防爆層

人民網日本語版 2014年06月27日16:51
西長安街翠微路口西側で始まった歩道工事の様子=27日深夜

北京市の長安街は、東は通州の運河広場から、西は石景山の首鋼(首都鋼鉄公司)東門まで続く大通りで、全長約46キロメートル。その幅・長さはいずれも世界一で、「中国一の通り」とも呼ばれる。そんな長安街の南礼士路口―五棵松橋区間で26日午後11時、大規模改修工事が始まった。北京市交通委員会によると、今回の工事では路面にアスファルト・コンクリートを舗装するほか、万寿路口・三里河東路付近などの7カ所を拡張し、歩道を建設する。9月30日に竣工する見通し。京華時報が伝えた。

(1)道路の下に厚さ1メートルの防爆層

長安街は北京で最も重要な都市幹線道路であり、その設計は一般的な道路とは異なっている。地下鉄1号線が長安街の真下を通っているため、安全・防空面を配慮し、長安街の下には厚さ80センチ―1メートルの防爆層が敷いてある。1960―70年代、資金的制約を受け、防爆層の上には厚さ12センチのコンクリートのみが舗装されていた。アスファルト舗装がされたのは1980―90年代になってからだ。

工事関係者によると、今回の大改修ではアスファルトの路面を全てはがし、新しくアスファルトを敷きなおす。車両走行時の快適性を高めるため、これまで使用されていた石油由来のアスファルトではなく、天然アスファルトの湖から抽出したアスファルトを採用する。このアスファルトは価格が通常のアスファルトより50%高い。

(2)「両面テープ」でひび割れを減らす

一般的に道路は路床と路面の2つの部分に分けられ、厚さは全部で50センチほどだ。しかし長安街は防爆層、コンクリート層および2つのアスファルト層に分けられ、厚さは約120センチに達する。アスファルト層とコンクリート層をうまく接着させるため、今回の工事では「両面テープ」、すなわち、市政路橋建材集団によって生産された高粘度・高弾性の改質アスファルトが使用される。この材料は2つの層をしっかりと接着し、路面のひび割れを減らすほか、防水性も持つ。

長安街の大規模改修は、新型路面材料の普及・応用の重要なきっかけとなる。1997年に長安街の東区間の大規模改修工事が行われた際は、耐久性を高めるためにストーンマスチックアスファルト(SMA)が大量に用いられた。2009年の大規模改修では耐わだち掘れ技術が採用された。国産の高粘度・高弾性改質アスファルトの使用は、今回の大規模改修の注目ポイントとなる。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年6月27日

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