2014年9月2日  
 

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人民網日本語版>>中日フォーカス

毛丹青氏「日本で斜陽化する中国現代文学」 (2)

人民網日本語版 2014年09月01日15:00

中国現代文学に対する日本のメディアの注目度も大幅に低下した。見たところ、「文学」というジャンルは、社会的な問題には太刀打ちできないようだ。日本の出版市場の関心は、中国の外交、経済、金融に集まり、さらには輸入野菜やレジャー・ファッションにまで及んでいる。これらの話題はいずれも、「文学」より重要なテーマなのだ。女流作家の安妮宝貝(アニー・ベイビー)氏に同行して日本を訪れた時、日本最大の新聞社「読売新聞」が取材に訪れた。筆者は担当記者から、彼が最終原稿を取りまとめた時点で、「本当に申し訳ないことに、もともとは多く書く予定だったが、中国産野菜の農薬過剰問題が紙面の大部分を占めることになり、安妮宝貝さんの記事は割愛することになった。ご本人にくれぐれもお詫びの気持ちを伝えてほしい」と告げられた。このようなケースは、新聞界のみならず出版界でも同様で、非常に権威のある中国文学研究者が中国現代小説を紹介する際にも、同じような状況に突き当たる。なぜなら、日本の出版界では中国文学に対する理解が欠けており、社会の世論に左右されるためだ。中国小説は売れないと決め付けられ、出版後、失敗を見る可能性が大きいと判断される。このような現象について、蘇童氏の小説「碧奴」を翻訳した中央大学の飯塚容教授は、「今後、中国小説の翻訳の多くは、大学の研究経費によって行う必要があるだろう」とコメントしている。


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