2015年6月3日  
 

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「中国人は残業好き」は本当か (2)

人民網日本語版 2015年03月25日10:01

戦後の高度成長時代において、日本人の勤勉さは「輸出ブランド」となった。これはちょうど、中国人の勤勉さが現在、世界で評判となっているのに似ている。当時の英米メディアの日本報道も、中国人の働き方を伝える現在の報道と重なる。米タイム誌は「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に「中国人労働者」をノミネートし、世界経済を支える中国人労働者の役割を高く評価した。中国人の勤勉さは評判にもなったが、「働いてばかり」という固いイメージもできた。

中国人と外国人を対比するエピソードがよく聞かれる。オーストラリアの工事現場では、労働者は終業のベルが鳴ったら、クレーンのアームも宙吊りのまま帰ってしまう。中国人が来ると、残業を続けて2倍の速さでプロジェクトを終わらせてしまう。ロシアのバス運転手は退勤時間が来たらバスを路上に停めてさっさと帰ってしまう。中国人なら、風の日も雪の日も、休日になっても客を載せて走り続ける。ドイツでは、中国人が廃工場に臨時宿舎を立て、一週間7日、毎日12時間のぶっ通しで仕事をしていた。ドイツの当局から注意され、現地の法律に合わせてやむなく一週間に1日だけ休むようになった。

勤勉さは栄光を勝ち取るために必要な要素であり、これを捨て去ってしまうべきではない。だが未来のために現在を犠牲にし、休暇の非取得や待遇の抑制を勤勉さと取り違え、労使の対話や国際入札、プロジェクト交渉などでこの「勤勉さ」に頼ってしまうとすれば、反省が必要となる。


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