2015年6月3日  
 

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中国人営業マンが日本旅行で感じた中日販売業の違い (2)

人民網日本語版 2015年03月27日13:22

2.中国人消費者の取り込みの成功は、本当にきめ細やかな販売によるものなのか?

きめ細やかな販売サービスは本当にそんなにも効果があるものだろうか?実は、そうではない。本当に威力を発揮しているのは、日本企業の製品に反映された創意・工夫だ。これは、完全にユーザーの視点から出発して、ユーザーの課題を解決するために行われている。

○実例1

日本を旅している間にテレビを見ると、日本語がわからないためいつも眠気に襲われた。それでも、自分がテレビショッピングの番組を見るのが1番好きであることには気が付いた。商品を説明する言葉は聞き取れないが、驚くことに、商品を実演する映像を見ていると、どんな商品にも独特でユニークなところが見つかるのだ。

よくよく思い返してみると、番組では完全にユーザーの視点に立った商品解説が行われていた。大事なのは、ユーザーが気になる点が何なのかを理解し、それをわかりやすく実演してみせることで、ストレートに視聴者の心を捉えるのだ。

○実例2

もし日本に行けば、高速道路でサービスエリアに寄るはずだ。中国では、サービスエリアは通常必要性がなければ行かないほうがいい場所だが、日本では毎回1、2時間でも過ごせる場所だ。いずれのサービスエリアに入っている店も非常に特色があるからだ。

同じ商品でも、名古屋には名古屋バージョン、大阪には大阪バージョン、東京には東京バージョンといったように地域限定品や数量限定商品が売られている。もしその商品を気に入れば、訪れた場所ごとに買いたくなってしまう。このように各店舗はユーザーの需要を敏感に察知し、特色ある商品を開発している。

日本の人口密度は高く、面積は狭いため、生活の利便性に対する要求は高く、中国とは明らかに異なる販売の仕組みが構築されている。コンビニエンスストアは全国津々浦々にまで普及し、小売業は非常に発達している。

いわゆる小売業の発展とはどういうことを指すのか?現代生活の中で最も体現されているのは、ユーザーとの距離が近いという点だ。日本の小売業のシステムは、ユーザーとどのように向き合うかを考慮しているのであり、消費者に向けて如何に販売促進するかや販路といかに向き合うかを考慮しているのではない。


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