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ドローンで世界に羽ばたく大疆創新の発展の秘密

人民網日本語版 2015年05月05日13:14

中国大疆創新公司(DJI)の名前は一夜にして有名になった。1年前までは、誰も聞いたことがない無名の存在だった商用無人航空機(ドローン)の研究開発・製造会社は、2014年に世界中に名声をとどろかせる企業となった。自社開発・製造した各種シリーズのドローン製品が英エコノミスト誌の「世界を代表するロボット」の1つに選ばれたほか、米タイム誌の「10大ハイテク製品」や米ニューヨーク・タイムズ紙の「2014年、傑出したハイテク製品」にも選出された。大疆は、現在、軍事用を除くドローン市場で世界シェアの7割を占めており、その主要な市場は欧米諸国に集中している。また、大疆の従業員は過去2年間で300人から3500人(うち、研究開発担当の従業員は1000人)に急増した。それにしても、大疆創新はなぜこんなにも有名になったのだろうか?人民日報が伝えた。

■製品開発に専念する会社

大疆創新のこれまでの発展の道のりを紐解くと、研究・開発に専念していた最初の3年間を除いて、2009年から今まで毎年新しい製品を発表し続けている。特に2012年に、送信機に電池を入れればすぐに手放し飛行が可能な世界初のカメラ搭載のドローン「Phantom 1」を発売すると、それまでラジコン模型飛行機愛好者に限られていたニッチな市場が一気に大衆消費市場に広がり、大きな成功を収めた。

大疆創新はこれに満足することなく、続く数年間で、ユーザーの使用体験を絶えずフィードバックしたデータを根拠に、製品のバージョンアップを行い続けてきた。2012年の初代「Phantom1」は、超小型カメラを搭載し、空撮の機能を実現させたが、リモコンのカバー範囲を超えると、自動的に戻ってくることはできなかった。2013年の高性能カメラを搭載した2代目「Phantom2」は、高画質写真を撮影できるほか、空撮ビデオの撮影もできるようになった。また、内蔵されたGPS自動ナビゲーションシステムがリアルタイムに自機の正確な高度と位置を測定し、安定して空中静止できるようになった。さらに2015年の3代目「Phantom3」を売り出す際には、高画質デジタル画像を伝送できるシステムを搭載し、2キロ以内であれば、カメラで捉えた映像をHD画質で伝送することが可能になったほか、内蔵の専用カメラと超音波センサーを活用した「ビジョン・ポジショニング」の仕組みにより、GPSの電波が届かない環境の中でも、正確な位置で静止し、安定した飛行ができるようになった。


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