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中国、昨年の離婚件数363万 SNSが「新たな離婚原因」として台頭 (2)

人民網日本語版 2015年07月06日14:22

〇専門家 微信(Wechat)・陌陌(momo)が結婚生活を破たんに導く新たな「キラー」に

中国法学会婚姻家庭法学研究会の専門家・盧明生氏は、離婚が増加の一途をたどっている現状の裏に潜む原因について、次のような見方を示した。

最高人民法院が2011年に発表した「婚姻法司法解釈(三)」は、離婚件数がここ数年増えた重要な原因のひとつと言えよう。この司法解釈が発表された後、離婚に伴う財産分割がより簡単になった。さらに、国務院が2003年に発表した新「婚姻登記条例」では、離婚手続きが大幅に簡素化された。もはや1カ月かかる審査を待つことや、紹介状を提出する必要がなくなった。

離婚手続きの簡素化と離婚当事者の個人財産権の明確化のほか、中国でここ数年離婚が増え続けている主な原因として、社会のリズムが加速したことと、社会観念の変化が挙げられる。生きていく上でのプレッシャーが増大する一方で、社会保障が不足しており、夫婦間の相互理解や相互受容の力が弱まっている。また、結婚に対する考え方も、昔のように、「結婚は神聖極まりないもの」と捉えることはなくなり、「お互いに合わなければ離婚すれば良い」という風潮が高まった。

このほか、不倫の増加も、離婚率が上昇した原因のひとつとなっている。複数の弁護士事務所によると、離婚訴訟のうち、半数以上は不倫問題が絡んでいるという。夫婦関係に問題が生じたとき、微信(Wechat)や陌陌(momo)などのSNSが、婚外関係を招くツールとなり、最終的に結婚生活を破たんに導く「新たなキラー」となっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年7月6日


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