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2015年8月21日  
 

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建川博物館館長「平和のために、戦争を収蔵する」 (2)

抗日戦争勝利70周年インタビューシリーズ第7期

人民網日本語版 2015年08月21日08:41

 戦争の遺留品を集めることはそう容易なことではないが、抗日戦争をテーマにした博物館館内の展示品の構成からは抗日戦争時代に漂う空気やエネルギーを全面的に表現しようとする館長の並大抵でない努力と思いが感じられた。この中には、中国共産党が指揮する軍と民衆が、一致団結して8年にわたって抗日戦争を戦い抜いた歴史を紹介した「中流砥柱館」、国民政府の戦績を紹介した「正面戦場館」、飢えに耐えながら果敢に戦った俘虜の不屈の精神と悲劇を紹介した「不屈戦争捕虜館」、抗日戦争時代に中国を支援した米軍やクレア・リー・シェンノート将校とフライング・タイガーの伝説の経歴を紹介した「フライング・タイガー奇兵館」、後方から勇敢に戦場の最前線へと飛び込んだ四川人民抗日戦争史を紹介した「川軍抗日戦争館」、日本軍の中国での大罪を明らかにした「日本中国侵略犯罪行為館」があり、この他屋外に「抗日戦争老兵手印広場」と「中国抗日壮士群塑広場」が設けられている。

 70年という歳月が過ぎ、戦火が消え去った今、悲惨な戦争を経験し見届けた一枚一枚の肩章やボロボロに擦り切れた軍服、機関銃、兵士が使った水筒といった戦争文化財は静かに館内に眠り、人々に戦争の残酷さを語りかけ、平和な暮らしの尊さを訴え、まさに平和のために、戦争が収集されている。

生活感のある数々の収蔵品

 民間で使用されていた戦争の遺留品は現代の人々との距離を縮める。博物館には館長が老兵や遺族、退役米兵、ひいては日本の老兵の子孫から長年かけて集めてきた文化財が展示されている。戦争をテーマにした博物館といえば、大きな銃や大砲を想像するが、ここに眠る収蔵品は小物が多く、人々の戦争記録や勝利への願いが込められた生活用具、鹵獲した戦利品など、決して高価なものではないかもしれないが、これらには抗日戦争時代を生きた人々の暮らしの匂いが漂っており、こうした生活用品が展示されていることも建川博物館の大きな特徴の一つだ。


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