厦門・篔簹湖にやって来た美しい鳥とは?

人民網日本語版 2024年01月22日11:04

冬の陽光を受けた福建省厦門(アモイ)市の篔簹(うんとう)湖の青い湖面にさざ波が揺らめき、水鳥が空から舞い降りる……。現地の市民が最近、湖畔にある公園で非常に美しい小鳥を何回も目撃した。明るい青色をした背中の羽が太陽の光に照らされてキラキラ輝いていたという。鑑定を行ったところ、カワセミの仲間のアオショウビンで、中国の国家二級保護動物であることがわかった。人民網が伝えた。

アオショウビンとその水面に映り込んだ姿。(撮影・陳博)

アオショウビンとその水面に映り込んだ姿。(撮影・陳博)

厦門市観鳥協会の陳浩副会長は、「アオショウビンはカワセミ科アカショウビン属に分類される樹上性のカワセミの仲間で、成鳥は頭、首の後ろ側、背中の上方がとび色、あご、喉、前胸部、胸部の中央が白色、背中の下方、腰、尾羽が明るい青色で、『赤と青の衣』を羽織ったように見える。主に魚、蟹、軟体動物、水生昆虫を食べ、厦門では一年中生息し、島内外の複数の公園や湿地に分布している」と説明した。

アオショウビンが魚を捕らえると水しぶきが上がった。(撮影・関陟遠)

アオショウビンが魚を捕らえると水しぶきが上がった。(撮影・関陟遠)

バードウォッチングが好きな安偉亮さんによると、アオショウビンは一年中いる鳥だが、その行動を観察するのは簡単ではない。篔簹湖一帯の鳥類は多いが、アオショウビンはめったに見られない。いつも単独で行動し、水辺の木の枝に隠れるのが好きで、時折、水面からさっと飛び立ち、飛ぶスピードが速く、専門的な設備がないと写真に収めるのは難しいという。

 厦門・篔簹湖のほとりの公園で、アオショウビンが羽をいっぱいに広げ水面をかすめて飛んでいた。(撮影・陳博)

厦門・篔簹湖のほとりの公園で、アオショウビンが羽をいっぱいに広げ水面をかすめて飛んでいた。(撮影・陳博)

篔簹湖は厦門市で唯一の人工湖であり、市内を横切るように作られている。この湖があることから、海浜都市・厦門は「海の中に都市があり、都市の中に海がある」と言われている。体系的・総合的な整備が行われた篔簹湖は、今や澄んだ水に岸辺の緑が青く、人と自然が調和・共生し、美しい都市・厦門の「都市の緑の肺」、「都市の応接間」になっている。鳥類、公園、湖水が融合したその風景は、人々の心を和ませ、この上なく美しい景色となっている。(編集KS)

アオショウビンが木の枝に止まって周りを眺める様子。(撮影・陳博)

アオショウビンが木の枝に止まって周りを眺める様子。(撮影・陳博)

明るい青色をした背中の羽が太陽の光を受けてキラキラと輝いていた。(撮影・陳博)

明るい青色をした背中の羽が太陽の光を受けてキラキラと輝いていた。(撮影・陳博)

 水辺の木の枝に身を隠すアオショウビン。(撮影・陳博)

水辺の木の枝に身を隠すアオショウビン。(撮影・陳博)

 厦門・篔簹湖のほとりの公園でエサを探すアオショウビン。(撮影・陶卉)

厦門・篔簹湖のほとりの公園でエサを探すアオショウビン。(撮影・陶卉)

 澄んだ水と岸辺の緑に彩られた厦門・篔簹湖。(撮影・陳博)

澄んだ水と岸辺の緑に彩られた厦門・篔簹湖。(撮影・陳博)

「人民網日本語版」2024年1月22日

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