2014アカデミー賞 馮小剛監督の「一九四二」が中国代表作品に
アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は7日、2014年3月2日に米ハリウッドのドルビー・シアターで行われる第86回米国アカデミー賞の最優秀外国語映画部門に、過去最高の76カ国が作品をエントリーしたことを明らかにした。うち、中国大陸部の代表作品には、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の「一九四二(Back to 1942)」が選出された。香港からは王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の「一代宗師( グランド・マスター)」が、台湾からは鐘猛宏(チョン・モンホン)監督の「失魂(ソウル)」が選出されており、中国語映画は計3作品がエントリーされたことになる。馮監督の作品が選出されるのは、「唐山大地震 -想い続けた32年-」(2010年)に続いて、2回目。広州日報が報じた。
中国語の映画は2002年に張芸謀(チャン・イーモウ)監督の「英雄(HERO)」がノミネートされて以降、ノミネートさえ逃すなど、アカデミー賞では苦戦を強いられている。今回、「一九四二」が選出されたことについて、ネットユーザーからは賛否両論が出ている。一方、映画評論家の周黎明氏らは、「妥当な選択」と評価。多くのアナリストも、同作品の制作会社「華誼兄弟」の株価が上がるかもしれないとの見方を示している。