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命を奪う恐怖のマンホール 日本ではふたにGPS=中国紙

中国メディアが見る日本

 豪雨に見舞われた中国湖南省長沙市内で3月22日、北京の大学に通う女子大生・楊麗君さん(21)がマンホールに落ち、下水道の激流にのみこまれた。直ちに懸命の捜索が行われたが、依然として行方不明のままだ。広州日報が伝えた。

 毎年雨季になると、マンホールのふたがあまりの水流の多さで流されることがある。万が一下水道に落ちてしまうと、生命の危険にさらされる。他国でもマンホールのふたが流されることはよくある。市民の安全を保障するため、マンホールふたの設計に知恵を絞り、最先端の制御システムを用いて日常管理を行う国も多い。

 日本ではマンホールのふたは、街の鮮やかな風物詩となっている。明治から大正にかけて、内務省技師が東京市のマンホールふたの模様を改善、凹凸を増やした設計により、表面の摩擦力が高まり、見た目も向上した。

 多様な模様は各自治体の管轄区域を明らかにする。市・区・町の各役場が管理する下水道では、マンホールのふたに市の花、区の花、町の花がデザインされている。修理が必要となれば、担当役場が即座にわかる。私有地のマンホールふたには「私」の字が表示され、区別される。最近では、GPSセンサーを装着したマンホールふたもある。

 1998年、高知県で、集中豪雨によりマンホールのふたが外れ、複数人が死亡する事故につながった。これを受けて日本の国土交通省は有識者と地方自治体からなる「下水道マンホール緊急安全対策検討委員会」を設けた。

 委員会は実地調査の後、「下水道マンホール緊急安全対策」をまとめ、事故に至った原因についてマンホール破損、落下もしくは飛散、浮上など8種に細分化した。同時に危険区域閉鎖の順守、危険等級の制定、等級にあった対策の順次実施、解決できる問題は徹底的に解決、それができない場合は事故を起こさないことを原則に、随時改めることを案として決定した。(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年3月28日

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