北京、通勤用シャトルバス導入を検討

　北京市民は今月15日から北京公交集団（公共バスグループ）サイトにアクセスすれば、公共バス・通勤バスによる外出調査に参加することができる。「北京公交網」サイトの調査ページには、通勤用シャトルバス「オーダーメイドバス」の利点が多数挙げられ、目をひく。シャトルバス専用道、車載WIFI、1人1席、ノンストップなどだ。北京公交集団の洪崇月・副総経理（副社長）は「オーダーメイドバス」の発想について、「利用者数のニーズに応じたオーダーメイドのサービスなら、便利で快適。こうした形で地下鉄通勤やマイカー通勤から公共バスというエコな交通手段へと切り替える人を増やそうと思った」と紹介した。「中国広播網」が伝えた。

　「オーダーメイドバス」の需要調査が始まって6時間以内に、約1万人が意見を投稿した。オフィスビルで働く人にとっては便利というのが市民の見方だ。地下鉄・バスに座るのは良いが、中間にバス停がひとつあるだけで、通勤時間が長くなる。「オーダーメイドバス」は直通であり、ノンストップなら乗車中に好きなことができる。欠点はないと感じるが、合理的に考えられているか否かがポイント、と指摘する声があった。

　交通渋滞、公共バス・地下鉄の混雑は無数の大都市共通の課題だ。他国・地域はどのような対策を講じているのか？香港で勤務する秦さん（男性）によると、香港の地下鉄には高価格の一等車がある。

　香港地下鉄は知られている限り、基本的に各列車におおむね2-4両の一等車がある。通常料金で乗車した後、一等車手前に設置されたカードリーダーで再度お金を支払う。一等座席の料金は普通車の2倍が一般的だが、必ず座ることができ、快適だ。休日のラッシュや旧正月前後の連休中など混んでいるときには立っている人もいるが、それでも普通車に比べれば人数ははるかに少ない。

　日本の大都市では一般的に、市内公共バス、地下鉄に高等車はないが、人の流れを分散させるため、日本人もそれなりの手法を考え出した。

　在日華人作家・唐辛子さんは、日本の公共交通の乗車料金は同一だが、お年寄りや子どもについては配慮されている、と紹介する。通勤しない人達のために、特定時間内に割引料金がある。月曜から金曜までのラッシュ時以外、すなわちサラリーマンが勤務中で、電車や地下鉄が比較的空いている時間帯は乗車料金を引き下げ、お年寄りや女性、子どもがラッシュ時間帯を避けて外出するよう促している。（編集HT）

　「人民網日本語版」2013年7月22日