2013年12月31日  
 

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東洋最高級の紙、和紙の衰退後の発展を追う

中国メディアが見る日本 

 2013年12月31日13:38
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 隋・唐の時代に、中国の製紙技術が日本に伝わった。1000年以上にわたり、日本の製紙技術は中国・朝鮮の経験を汲み取ると同時に、自らの特長を形成した。紙の歴史に詳しい米国の著名な学者であるD.Hunterは著書の中で、日本の紙を東洋最高級の手作りの紙とした。日本の紙は、世界で名誉を獲得している。(文:復旦大学文物・博物館学部准教授。中国経済網掲載)

 日本の伝統的な手作りの紙は和紙と呼ばれ、その大部分は灌木の靭皮(植物の外皮の下にある内皮)を原材料としている。これは中国の影響を受けたものだ。隋・唐の時代に、中国の製紙の原材料には麻繊維の他に、主に楮を始めとする靭皮が用いられていた。和紙の三大原材料は、楮、みつまた、雁皮だ。これらは質の高い製紙の原材料で、中国でよく用いられる竹繊維と比べ、繊維が長く、繊維質が多く含まれ、強度が高いという特長を持ち、加工の際の利便性も高い。

 日本の製紙手工業は近代になり、西洋の機械で製造された洋紙から影響を受けた。1901−2003年にかけて、手作りの製紙会社は6万8000社余りから317社に激減した。手作りの製紙は重要な無形文化財とされ、その急激な衰退は政府と民間から重視された。保護は1970年代より始まり、一連の措置を講じて、効果的に手作りの和紙の衰退を遅らせた。政府は代表的な製紙組織もしくは個人を重要無形文化財(人間国宝)に指定し、その製紙技術を記録し、一定の資金援助を提供している。

 ◆伝統工芸の記録・保存・出版

 日本は文化財を重視する国で、近代になり紙に関する多くの調査・研究を進めてきた。系統的に分析を進めたフィールド調査の他に、さまざまな科学的な研究が実施された。その調査・研究対象は、日本産の和紙だけではない。清朝の光緒9年(1883年)より、日本人学者は中国の紙および製紙の状況に対する調査を続けており、研究方法が改善されていった。この調査の手記は日本の学術界で深い影響力を持ち、中国の紙研究の重要な参考文献となっている。日本人学者はその後、各地の和紙製造道具と製紙技術を研究した。これらの文献は和紙の加工の現状を理解する上で重要な意義を持ち、古文書と比較することで、和紙加工技術の移り変わりを理解できる。また日本は和紙の実物サンプル、つまり紙譜の出版を非常に重視している。

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