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「度なし眼鏡」で西側を見る

 「浮ついた主張、国情からかけ離れた極端な主張を排す」。12日、新しい全国政協主席の兪正声氏のこの言葉はたちまち国内外のメディアが争って報道する重点となった。第18回党大会報告の「閉鎖と硬直化という昔の道を歩まず、旗印を変える邪道も歩まない」との言葉を想起せざるを得ない。こうした言葉が伝えるものは、中国の現実に対するはっきりとした認識、中国の道に対する自信であり、それ以上に実情にそぐわない内部または外部の幻想に対する再三の戒告である。(文:張紅・本紙主任編集者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 長年の間、中国と西側との間には意識的または無意識的に数多くの神話が生じた。西側に対する中国の盲信、中国に対する西側の誤解がその主なものだ。かつて一部の人にとって「現代化=西側化」であり、西側は全てすばらしいということを意味した。西側の多くの人の目には中国は神秘的に映り、これは多かれ少なかれ「脅威」と結びついていた。長年の改革開放を経て、盲信や誤解はだいぶ減った。だが、中国の問題について西側のモデルを当てはめて解決すべきだと考える人は依然いる。日増しに強大化する中国を前に、西側は警戒心を強めている。

 神話を打破するには、確かな事実の裏付けと強化が必要なことが多い。最近起きた一連の出来事に「西側至上」論者は動揺し始めている。欧州の馬肉混入騒動も、イケアのケーキからの基準値超の大腸菌検出も、西側の店やブランドを盲信する人々をびっくりさせた。一方西側では、欧州債務危機が続く中での中国経済の勢いよい発展に、多くの人々が「中国モデル」の価値を目の当たりにした。

 もちろん、西側に対する盲信を打破しても、中国が極端な自負に走ることはない。世界金融危機以降、「米国衰退論」がかまびすしく論じられた。だが実際には、米国はすでに自らの問題に気づいて、体制の自己修復機能を発揮。仮想経済バブルを排し、製造業への回帰を促し始めている。絶えることなく米国に流入し続ける各国の若いエリートや、様々な新エネルギー、新素材、新技術によって米国は活力に満ちている。予見可能な未来において、米国の「覇者」としての地位に挑戦できる国はない。「米国衰退論」に対する米国人の危機意識を、逆に中国は学ぶべきだ。

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