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日本発の「スーパー淋病」、中国で確認されず

 英国メディアが最近、抗生物質への耐性を持つ新種の「スーパー淋病」の症例がハワイでも2例見付かったと報道した。中国で「スーパー淋病の感染力はエイズより強い」と報道されていることについて、中国疾病予防・抑制センターは9日、「スーパー淋病は、淋菌(H041)感染症のことで、ウイルス感染症ではない。感染力がエイズより強いというのは翻訳の誤りで、感染効率が高いというのが正しい」と指摘。ただ、抗生物質が効かないという特異株の淋菌であるため、「広く流行すれば、世界に大きな影響を及ぼす」と危機感を示した。これまで、中国でH041感染の症例は確認されていない。京華時報が報じた。

 中国性病HIV予防抑制センターの関連の専門家によると、「スーパー淋病は2009年、日本の京都の風俗店に務めている女性の咽喉(のど)から検出され、淋病治療で一般的に使われているセファロスポリン系の抗生物質を使ったところ、効き目がなかった。現在、同淋菌が注目されているのは、薬剤耐性が強まり、抗生物質による治療を繰り返すことで、抗生物質に耐性を持つ新しい淋病が次々に誕生する可能性があるためだ」。専門家は「感染力がエイズより強いのではなく、感染効率がエイズよりも高いというのが正しい」と指摘。その理由について「エイズはウイルス感染症であるのに対し、淋病は菌の感染症であるため。どの病原菌も性行為を通して蔓延していく速度はHIVよりも早い」と説明した。

 一方、解放軍302病院伝染病研究所の程雲氏は「スーパー淋病の細菌は今のところ、抗生物質があまり効かない状態だが、新たな抗生物質を研究・開発するという方法がある。細菌の特徴に基づいて、H041に有効な抗生物質を早い時期に作り出すことができるだろう」と指摘。また、別の専門家は「淋病は性行為によって感染するため、通常の生活における接触で感染することはない。コンドームを着用すれば淋病の感染は高い確率で防げる」と冷静な対応を呼び掛けている。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月10日

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