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「セウォル」号沈没事故 指示無視の学生が助かり従った学生が犠牲に (2)

 2014年04月23日13:31
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 調査では、事故発生後、イ・ジュンソク船長は、乗客に救命胴衣の着用を求めたものの、その場で動かず待つように指示。それから30分後、ようやく逃げるよう求めたことが分かっている。そして、イ船長本人はというと、真っ先に船外に出て、救助された。この船長の行動に対して、非難の声が高まっている。

 中には、船長が何の指示も出していなければ、安全に関するガイドに欠けることにはなるが、それでも、船内に閉じ込められたまま犠牲になる学生は少なかったのではとの声さえある。

 韓国中央大学の申光永・社会学教授は、「乗客の多くが成人であれば、状況は異なっていただろう。乗客の多くが学生だったため、大人の指示に従った。最終的な犠牲者の数は、大幅に増加するだろう」と指摘している。

 「中央日報」の報道によると、助かった乗客の多くが、船内放送が聞こえなかったか、無視したために、救助された。中には、規則に反して甲板上でタバコを吸っていたため、助かった学生もいたという。一方、船内放送の指示に従ったほとんどの学生は、沈没した客室に閉じ込められ、今なお行方不明となっている。

 この残酷な現実を前に、子供を持つ韓国の大人達は、「事故の教訓を子供にどのように教えれば良いのか」と困惑している。

 中学生の子供を持つ、ある女性(42)は「中央日報」の取材に対して、「指示に従わなかった学生が助かったのに、従った学生は犠牲になってしまった。他の保護者とこの話になると、私はいつも『知らない人や先生を信じてはいけないと子供に教えなければならないのかしら』と言っている」と語った。

 また、別の女性(32)も、「「セウォル」号の船長や他の一部の船員が学生に、その場で動かず待つように指示しておきながら、自分たちは真っ先に船外に出て、救助された。子供達は、どうして大人を信じられるというのか。緊急事態に直面した時は、大人の指示に従うようにと、これからも子供に教えるべきなのか、それとも、現場からすぐに逃げるように教えるべきなのか、分からない」と、戸惑いを隠さない。

 それでも、一部の専門家は、「この事件を理由に、権威者の指示全てを否定してはならない」との見方を示している。

 韓国の光雲大学の李文和・建築工学教授は、「先進国において、緊急事態時に最も重要なのは、権威者の指示に従うこと」としながらも、「確かに、正確な指導と、関連の研修を行い、権威ある人が間違った指示を出すことがないようにすることが必要」との見方を示している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年4月23日

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