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福田康夫元首相「手を携え、肩を並べてアジアの発展を促すべき」 (3)

 私は中国がアジアの金融協力分野で一段と重要な役割を発揮することを心から希望する。アジアにはまだ先進国が少ない。われわれはアジア各国・地域が手を携え、肩を並べて協力することで、各国・地域の発展を一段と促し、アジアの復興を共に促すことを希望する。

 記者:欧州債務危機はまだくすぶっているが、出口はどこにあると考えるか。

 福田氏:EU各国は背景が異なり、産業構造、法律制度が異なる。各国が抱える問題も異なる。ギリシャ、イタリア、スペインは現在危機に直面している。さらに多くのノウハウと時間を用いて欧州債務危機を解決する必要がある。私は、さらに多くの共同ルールを確立して問題を解決することを希望している。

 記者:最近、いくつかの主要経済体が量的緩和政策を実施した。4月4日には日本銀行も新たな拡張的金融政策を発表した。多くの人々が世界規模の「通貨戦争」の到来を懸念している。これについてどのような見解や提案を持っているか。

 福田氏:各国共に異なる状況を抱えている。例えば日本はこのような金融政策を講じたが、他国にもマネーサプライの拡大を要求することはできない。各国は各自の財政、金融、経済の現状に基づき政策を決定しなければならない。日本はすでに巨額の負債を抱え、財政は赤字化しているのに、なぜこのような措置を講じるのかと尋ねる人がいる。日本の特徴は政府は多くの債務を抱えるが、国民は金を持っていることだ。日本は税率引き上げによって政府の財政赤字問題を解決することができる。だがこれは全ての国が模倣できることではない。各国の状況は異なるということを強調したい。例えば過去しばらく日本の輸出量は減少し貿易赤字を招いたが、株式や特許による企業の資本収益はまだ良い。一部の国では貿易赤字と同時に政府の財政赤字も生じている。これでは、どのような措置を講じても困難だ。日本政府はできるだけこうした事態を回避し、政府赤字を削減すべきだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月7日

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