2014年9月5日  
 

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今年の中秋節 月餅の販売行き不調

人民網日本語版 2014年09月05日15:54

今年も中秋節が近づいている。中秋節は、中国の大切な伝統的祝日として、人々に重んじられてきた。だが、今年の中秋節は、これまでとは様子がガラリと変わっている。たとえば、「贈答禁止令」や一連の「節約奨励策」が登場し、「反腐敗・質素倹約」ムードが吹き荒れる中、高値の豪華な包装箱に入った高級月餅は市場からほぼ姿を消し、豪華で贅沢極まる中秋節の宴会は、総じて「ダイエット」モードに入った。中秋節は、「家族が楽しく集い、調和のとれた、庶民のための祝日」という本来の姿に戻りつつある。今年の中秋節は、豪華な色合いが褪せ、代わりに簡素化・節約の風潮の下でさらに質素化する方向に進み、庶民は、本当の意味での、楽しく、澄んだ気風の中秋節を過ごすことになるだろう。

〇月餅市場:19.9元の贈答用月餅登場

スーパーは早々と「1箱買えば1箱無料」特典

ウォルマート店内で、エレベーターで売り場に着くと、特設カウンターに各種月餅が陳列されているのが眼に入る。「お求めやすい価格」という宣伝文句の通り、価格は8.8元から29.9元(約150円から510円)までさまざまだ。価格8.8元の月餅の多くはバラ売り、19.9元のものは300グラム入りの贈答用、29.9元の商品は500グラム入り黄身入り蓮あん月餅だ。販売員は、「月餅は、いくつかの等級に分かれているが、このうち中級と高級の商品は、昨年に比べ価格が20元(約340円)ほど下がっている。今年の月餅は、例年より価格設定が低く、200元(約3400円)以上の商品はほぼ見かけなくなった」と話した。

別の地域で販売されていた贈答用月餅は、数十元から200元前後まで、価格はまちまちだった。販売価格108元(約1850円)と168元(約2900円)の月餅は、「1箱買えば1箱無料」の特典つきだった。

〇大幅に落ち込んだ団体購入 販売量は昨年の50%割る

ウォルマートでは、各種贈答用月餅の箱の目立つ位置に、団体購入の受付担当者の名前と連絡先電話番号が表示されているが、実際に問い合わせてくる客はほぼ皆無という。

ある月餅販売担当者は、「団体購入はどん底の状態で、全く売れない。来年はもうやめるかもしれない。これまでは、中秋節の1,2ケ月前から、団体購入の受付をスタートしていた。団体購入の数量は非常に大きく、一度の注文で4万元から5万元(約68万6千円から85万8千円)売れることもある。今年の注文は軒並み50箱未満で、一部の小企業が従業員にふるまうために買うくらいだ。また、売れるのは、一箱数十元の安い商品ばかり」と語った。

南京新街口にある某ホテルの月餅販売担当者も、「一部の国有企業や国家機関は、古くからの大事な取引先だが、今年は彼らから全く注文が入らない。現時点で、月餅の販売量は昨年の5割を割り込んでいる」と嘆いている。


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