2014年11月4日  
 

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第14回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール審査委員の所感 (7)

 2014年11月04日17:32

七.劉 澤軍先生

2014年18日に大連大学にて、第14回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクールのゲスト審査員として、言語部門の審査に参加させていただきました。まず、主催者の小野寺先生、主催大学の宋協毅先生を始め、審査員の先生方々にこのすばらしいチャンスをいただきましたことを心より感謝を申し上げます。はじめの参加ですので、審査当時に感じたことや思いついたことをそのまま述べようとし、ご鞭撻・指導をお願い申し上げます。

第一に、審査員の仕事ぶりに感心しております。長い旅による疲れを気にせず、すぐに仕事に就き、また短い時間で山ほどの審査作業をやり遂げ、重い責任感や高いプロ意識やチームワーク及び主査のリーダーシップを見せてくださいました。大変勉強させていただきました。今後の自分が目指している仕事ぶりに貴重な手本を作ってくださいました。

第二に、学生論文の質の高さに感心しております。第13回の最優秀論文指導賞(言語部門)を受賞した私にとって、今年度の応募者の論文は昨年度のものに負けないぐらい質が高まっていると感じています。特に言語部門の論文に関して、よりよい論文を書くためには、普通以上の努力をせざるを得ません。それだけではなく、独特な視点、独創性、客観性に満ちた調査方法などが求められています。これらのことは学部生にとってかなりの難関ですが、今回の応募者の中ではその難関を克服した論文は少なくありません。そういう意味では、このような論文コンクールによって、中国の大学生の卒業論文の質が確実に高められているといえるでしょう。

第三に、審査制度の改革に感心しています。わたくしのような卒業論文の現場の指導教員はこんなに近く論文の審査に当たることができて、夢にも見ませんでした。最優秀論文はどのように生まれてきたのか、それにどのような基準で優秀論文を決めているのかについて、審査制度の改革に伴うゲスト審査員制度の導入によって、その流れが少しずつ見えてきました。日本語に関して中国の各専門分野の大物とともに審査ができたことは、すべて審査制度の改革及び充実のおかげだと思われます。長年、この制度の充実にご尽力くださった小野寺先生に改めて感謝を申し上げます。

論文コンクールが年々に行われることによって、大学生の論文の質が徐々にアップされています。ただし、受賞のために論文を書く傾向が出始めていたことは決して望まれたことではありません。限られた枠を設けられて、自然体に近い学生論文、指導教員の役割をより明らかにした論文選考システムに関する考案の作り出し作業を急がなければなりません。わたくし、それにかかわる一員として、日々の極ありふれた論文指導をしながら、中国の大学生の卒業論文の更なる質の高まりに力をささげたい所存です。どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。


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