2014年12月23日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版

10のキーワードで振り返る2014年の中国外交 (3)

 2014年12月23日10:53

【キーワード6】「応約会見」(要請に応じて会見)

11月10日昼頃、人民大会堂の福建ホールを出た習近平主席は、待っていた日本の安倍晋三首相と会い、青色の布を背景に握手し、写真を撮った。

「要請に応じて会見」したこの20分余りで、習主席は、「歴史問題は13億人余りの中国人の感情にかかわる」「日本は、中日双方の政治文書や『村山談話』などの歴代政府の約束を守って初めて、アジアの隣国と未来志向の友好関係を築くことができる」と指摘した。安倍首相は、中国の平和的発展は日本と世界にとって重要なチャンスだ、日本は平和的発展の道を引き続き歩んでいくことを決意している、自らの政府も歴史問題についての歴代政府の見解を守っていくと語った。

会談は、中日関係の処理と改善について4つの原則的共通認識が達成された後に行われた。中日両国の指導者による会談は2年半ぶりで、両国関係の改善に向けた重要な一歩となり、中日関係に対する国際社会の幅広い期待に応えるものとなった。だがこれからの中日関係が健全な発展を回復できるかは、日本側が約束を守り、4つの原則的共通認識に応じて関連問題を適切に処理できるかにかかっている。日本に対しては、その言葉を聞くだけでなく、行動を見守る必要がある。

【キーワード7】「自貿談判」(FTA交渉)

中国は11月、経済規模14位の韓国と12位のオーストラリアとそれぞれ、二国間の自由貿易協定(FTA)交渉を実質的に妥結したと発表した。中国が締結したFTAは20カ国・地域にかかわる12本、交渉中のFTAは21カ国・地域にかかわる6本となる。

二国間のFTA交渉を加速し、多国間の貿易協定を推進し、分散的でなく統一的な自由貿易全体の枠組みを提唱するなど、中国は今年、貿易開放の分野に力を入れてきた。貿易大国から貿易強国への転換の中で、中国は、国際と国内の2種類のルールを積極的に運用し、国際ルールの制定に参加し、「傍観者・追随者」から「参加者・統率者」への役割の転換の実現に努めている。

【キーワード8】「跨国反腐」(国境を越えた腐敗撲滅)

腐敗の逃亡犯や移設資産を追及する特別行動から、犯罪人引き渡しと刑事司法共助に関する条約10本の交渉妥結、中国共産党第18期全国委員会第4回全体会議での「腐敗撲滅のための国際協力の強化」の要求、中国が中心となって起草した「北京反腐敗宣言」のAPEC第26回閣僚級会議での採択、「2015-2016年G20腐敗撲滅行動計画」の審査・採択の推進まで、中国の腐敗対策は今年、国境をまたぐ大きな動きを見せた。腐敗資産や逃亡犯の海外での追求行動がこれまでにない強度で世界中で展開された。

国際的な腐敗撲滅の協力ネットワークの構築によって腐敗資産や逃亡犯の海外追求の効率を高めることは、経済犯罪分子や腐敗分子を追い詰めるだけでなく、こうした分子を牽制する手段ともなる。国際協力を通じて世界との協同を進め、腐敗取り締まりの警戒網を形成することは、中国の腐敗撲滅行動の「ニューノーマル」となりつつある。


【1】【2】【3】【4】

関連記事

コメント

最新コメント