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人民網日本語版>>経済

日本企業の相次ぐ撤退は中国テレビ産業への警告 (2)

人民網日本語版 2015年02月11日09:02

中国家用電器商業協会営業販売委員会の洪仕斌執行会長は、「日本企業の大規模撤退は実際には中国テレビ産業に対する警告だ。つまり、テレビという製品が徐々に消滅しようとしていることを意味する。これは大げさな話ではない。携帯電話、タブレットコンピューター、コンピューターなどのスマート端末の発展により、テレビは徐々に人気を失っている」と指摘する。

実際、テレビメーカーは今もなお、逃れたい束縛から自由になることができずにいる。各メーカーの製品は基本的には大同小異で、競争相手との区別が難しい。伝送技術の変化(NTSCからハイビジョン、ハイビジョンから4Kへの変化など)やディスプレー技術の変化(LCDテレビからLEDテレビへの変化など)が、さまざまなイノベーションをもたらしたが、新しい技術が普及して、画質にそれほど大きな違いがなくなれば、テレビは単なる商品となる。するとテレビメーカーは値下げ以外に消費者を引きつける方法がなくなる。

洪執行会長は、「本当の危機は今ある『テレビという形態』が消滅してしまうこと、これに取って変わるのがどこにでもある壁だということだ」と話す。羅清啓は、「クラウドコンピューティングやビッグデータなどの新技術に後押しされて、汎テレビ時代がまもなくやって来る。中国テレビメーカーが日本企業の撤退によって残された巨大市場を喜ぶばかりで、テレビが没落しつつある産業だということを認識しなければ、淘汰されるのは時間の問題だといえる」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年2月11日


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中川 清三   2015-02-16125.53.124.*
日本の家電メーカーが家電の製造から撤退する傾向が増えてきている。松下や東芝、日立電機がかつての主力だった産業の利潤が、中国をはじめとする新興家電産業国の進出に押されて、頭打ちになったことに起因したものだ。この傾向は家電に限らず、日本メーカーが得意としていた分野に於いても同様の危機に立たされている。もはや日本のメーカーに限らず「技術中心の開発」ではなく、人間の生活の便利性や心の満足をもたらす「ジャパンブランド」へとシフトしてきているのが日本の生き方のような気がしている。例えば環境産業、宇宙発電、ミドリムシ発電、海洋開発、次世代交通産業、新素材開発、完全養殖産業、最先端医学、教育産業、観光産業、食に関する産業など例に上げると限りがない日本人の得意分野が迫ってきている。かつての得意分野だったモノづくり産業から脱皮いているさなかだから、近い将来になると又他国がまねできそうもない新産業の時代に突入していることだろう。その時こそ「ジャパンアズ・ナンバーワン」の再来だ。

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