北京市海淀区、全区内でWi-Fi無料接続可能に

　北京市海淀区は、空港施設と同じようなWi-Fiの無料接続サービスの提供を全区規模で進めている。同区経済・情報化委員会弁公室（経信弁）が明らかにしたところによると、区政府第一弁公区、区政府第二弁公区、海淀招商大厦、上地オフィスセンター、企業サービスセンター、中関村人材発展センター、海淀区婚姻登記処の区政府サービス機関7カ所では、WiFiネットワークへの無線接続がすでに実現している。WiFi無料接続サービスを全面的に推し進めているのは、海淀区が北京市で初めてのケースだ。北京日報が伝えた。

　海淀区経信弁の担当者は、今回の施策について、次の通り説明した。

　同区のWiFi無料接続サービス導入は、政府が通信事業者によるネットワーク構築を奨励することを目的に始動した。通信事業者のブロードバンド回線をレンタルするという方法が採用されており、内容・程度には若干の差があるものの、北京市内の複数の通信事業者がネットワーク構築を分担し、市経信委がそれに対して補助金を出している。今のところ、全ての無線アクセスポイントでは、回線速度2Mbpsの公共ネットワークに接続可能だ。

　ネットワーク構築が完了した7カ所の区政府サービス機関に加え、観光地2カ所（玉淵潭公園・円明園遺跡公園）、レジャー施設3カ所（長春健身園・小月河公園・巴溝山水園）、中関村西区の計6カ所でも、今年上半期中に無線ネットワークが開通する見込み。開通すれば、住民は、レジャーやフィットネスを楽しむ際にも、無線ネットワーク無料接続サービスを利用することが可能となる。

　これらを基盤として、年内にスマートコミュニティ300カ所での試行をスタートさせる。中関村大街や知春路などの道路や交通要所、中関村西区図書城・ITインキュベーション施設、重点科技園区などの創業革新エリア、そして公共スペースでも、無線ネットワークが次々と開通する。（編集KM）

　「人民網日本語版」2014年2月21日