2014年11月7日  
 

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日本は中国漁民へ法律に基づく理性的・公正な対応を (2)

人民網日本語版 2014年11月06日14:22

 だが漁民たちはどうやって生計を立てるかを何よりも重要と考えており、中国政府が漁民たちを効果的に管理・監督しようとしても、それは部外者が考えるほどやさしいことではない。事実が証明するように、漁民は「管理が難しい」人々なのだ。

 中国外交部(外務省)は日本側に、文明的に、理性的に、法律に基づいて、公正に、適切に問題を処理するよう求めている。日本政府はこうした声を真剣に聞くべきだ。漁民はなんといっても弱者なのであり、彼らに対して厳しい態度を取ると、日本側の思いも寄らない副作用が生じることになるので、敏感な点には決して触れてはならない。面倒かもしれないが、中日関係が極度の緊張状態にある今、一連の小さなトラブルを受け入れて大きなトラブルを回避することはぜひとも必要だといえる。

 台風20号が中国漁船の安全を脅かした場合、日本は漁船の避難活動を積極的に支援するべきだ。どのような理由があるにせよ、中国漁民の生命と安全を顧みないということがあってはならない。これは国際的人道主義の下での道義的な要求であり、各国で行われている海難救助の慣例だ。中日関係は極度に緊張しているが、日本は海難に際して無責任な態度を取ってはならない。

 話を中国に戻すと、政府はより断固たる措置を取って、漁民の対外的な漁業トラブルという難問を根本的に解決する必要がある。中国は今も海で生計を立てる漁民が多く、近海の漁業資源が明らかに不足する今、他国の管轄海域に押しかけることになりやすい。こうした経済的なトラブルが増えれば増えるほど、政治的なトラブルに発展するリスクも高くなる。

 海上で漁をする一部の漁民を移動させなければならず、これは難しいが必ずやらなければならないことだ。中国はアジアで実力を備えた大国であり、強国であり、漁船が頻繁に現れ境界を越えて漁を行おうとすれば、敏感な問題を抱えた海域で外国の法執行者に手荒い扱いを受ける可能性がある。外国の人々であれ中国の人々であれ、一連の複雑なトラブルと中国の国力とを結びつけて考え、さまざまな誤解を抱いたり気持ちが高ぶったりしてしまう。

 中国のアジアでの実力は高く、対外的な接触には社会の底辺にいる人々も大いに関わってくる。このことが中国の対外開放において中国ならではの問題を呼び込んでいる。関連国が中国の開放から利益を得るならば、利益の中に含まれる問題もともに背負わなければならない。どこかの国が中国の漁民などに対しておおざっぱで劣悪な政策を制定するとすれば、特にその国の民族主義的な感情を持ち込んだりするとすれば、それはまったく賢いやり方だとはいえない。(編集KS)

 「人民網日本語版」2014年11月6日


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コメント

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宮田聡美   2014-11-06115.238.42.*
日本が在日の不法滞在の中国人による犯罪や、今回の所謂サンゴ「密漁」の件を「殊更」に国内で「大騒ぎ」するのは、ズバリ中国側に日中首脳会談を「強制」するためです。安倍政権にとって、日中首脳会談は「習体制の安倍政権に対するの無条件降伏」なのです。だから、会談後こそ、安倍は靖国神社に「正々堂々」と参拝します。そのためにわざわざ今は「我慢」しているのです。もちろん領土問題では一歩も妥協しません。今度こそ「上陸」します。もちろん中国包囲網は更に強化します。香港でも台湾でも巻き込み、あらゆる手段を講じて騒動を画策し、中国を悪者にします。そして、日米安保条約と利用し、中国との戦争にアメリカを巻き込みます。何度でも確信を持って書きますが、安倍政権との対話は絶対に、全く無意味です。いかなる形でも行ってはいけません。「日中友好」など、民間交流も含め、当分棚上げても構いません。