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中国とは異なる日本の大学入試事情  (3)

中国メディアが見る日本

人民網日本語版 2015年01月21日07:44

■大学に入るのは簡単だが、有名大学に入るのは非常に難しい

現在、日本の高等教育機関への進学率は76.2%に達し、日本国内の大学の数は700校以上、短期大学は500校以上、専門学校は約3000校に上っている。これらの機関の受け入れ可能な新入生の数は約130万人に上る。しかし、近年日本の18歳以下の人口は130万人前後であることから、日本で大学に入るのは難しくなく、いわゆる「大学全入時代」(日本の大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る状況)を迎えている。ただ、良い大学に入学するのは非常に難しい。

日本の社会は学歴を非常に重視する。学歴(特に有名大学の学歴)は直接就職や給料の良し悪しにまで影響を与える。

日本の私立大学の数は膨大(大学生総数の約80%)で、比較的容易に入学できるが、早稲田や慶応といった有名大学は、全体からみるとごくわずか。日本の最も良い名門大学はほとんどが国立であることや、国立や公立の大学の学費が比較的安いため、良い大学に入学したい場合の競争率は非常に高く、「試験地獄」と呼ばれる。

名門大学の競争率激化のため、毎年多くの不合格者が生まれている。日本では、大学入試の不合格者のことを「浪人」と呼ぶ。浪人は、仕事はせず、ただ必死に予備校などに通い、あるいは自習して、翌年の大学入試に向けて受験勉強を行う。自宅で受験勉強する人のことを、「宅浪」、大学入試に一回失敗した人のことを「一浪」、2回失敗した人のことを「二浪」、3回以上失敗した人のことは「多浪」と呼ぶ。また、現在通っている大学に不満で、もう一度大学入試を受ける人のことを「仮面浪人」と呼ぶ。これら「浪人」が生み出す市場規模は9000億円に上り、予備校市場の主な顧客層となっている。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年1月21日 


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