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中国国防部長の訪米が明らかにするメッセージ

 常万全国務委員兼国防部長(国防相)が16日、訪米に出発する。ヘーゲル国防長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らと会談するほか、太平洋本部、北方本部など軍事施設を見学する。常部長の訪米は昨年末に中国、今年初めに米国の国防首脳が交代してから初の中国国防部長による訪米であり、今年6月上旬の「習・オバマ会談」後、初の中国軍首脳による訪米でもあり、中米両国・両軍関係の健全で安定した発展の推進にとって重要な意義を持つ。(文:趙小卓・軍事科学院中美防務関係研究センター研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 第1に、今回の訪問によって両軍の積極的な働きかけ合いという良好な基調が続き、両軍関係の健全で安定した前向きな発展が促される。近年、中米両軍上層部は頻繁に相互訪問を行なっている。今年に入ってから、両軍関係は積極的な発展という良好な基調が続いている。デンプシー米統合参謀本部議長が訪中したほか、両軍首脳はアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)など多国間の場で良好な意思疎通を行なった。中国軍は第5回中米戦略経済対話、戦略安全対話、および初のサイバー作業部会会合に参加した。中米両軍はブルネイで開かれた拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)の人道救援減災・軍事医学合同演習で良好な協力を繰り広げた。中国軍は米国の招待を受けて、多国間合同軍事演習「リムパック2014」に参加する。

 第2に、今回の訪問では中米の新型の大国間関係にふさわしい軍事関係の構築を模索し、両国元首間の重要な共通認識を両国国防省・軍の政策や行動に転化する。今年6月、中国の習近平国家主席はサニーランズでの特別な会談で、中米の新型の多国間関係およびそれにふさわしい軍事関係の構築を提起した。新型の大国間関係の中身について、習主席は「非衝突、非対立、相互尊重、協力・ウィンウィン」と概括した。つまり対話と相互信頼を新たな水準に高め、協力・互恵の新局面を切り開き、大国の相互作用の新たなモデルを築き、溝を管理・コントロールする新たな方法を探るということだ。それにふさわしい軍事関係とは、根本的に言って、中米両大国の軍がいかに相手を受け止め、付き合うかという問題を解決するということだ。単方向の主導ではなく相互尊重、ゼロサムの対立ではなく協力・ウィンウィン、相互猜疑ではなく相互信頼、排他・利己ではなく開放・包容だ。新型の軍事関係の構築は、両国間の戦略面の相互信頼を深め、戦略面のリスクを解消し、安全保障上の脅威への両軍の共同対処能力を強化するうえでプラスだ。

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人民日報評論コラム「望海楼」

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