2013年3月14日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:15:07 Mar 14 2013

メタンハイドレートはいつ「燃える」? (3)

 ある日本のメディアは次のような懸念を伝える。メタンと水が結びついて結晶化したメタンハイドレートは化学的にみて状態が不安定であり、採掘時には数百万トンのメタンの泡が漏れ出す可能性がある。こうなるとメタンハイドレートが大量に気化して大気中に拡散し、地球の平均気温を10年で4度上昇させ、温暖化を加速させる可能性もある。海中に大量の採掘機器を設置すれば、海洋の生態システムを破壊することは確実だ。

 林主任は、「目下、世界のエネルギー消費構造を真に変化させるものはやはりシェールガスだ」とした上で、米国で証明済みであるように、シェールガスは大規模な商業ベースの採掘が可能で、米国でシェールガス資源が登場したことにより、少なくとも世界のガス価格は05年から現在までで大幅に値下がりしていると述べた。

 ■用語解説「メタンハイドレート」

 メタンハイドレートは、天然ガスを水が囲んだ包接水和物で、天然ガスハイドレートの一種。深海の堆積物に分布しており、天然ガスと水が高圧・低温の条件下で結びついて結晶化し、シャーベット状になったものだ。外観は氷のように見えるが、火を付けると燃焼するため、「燃える氷」、「固体のガス」、「ガスの氷」などと呼ばれる。大量のメタンなどの可燃性ガスを含んでいるため、発火点が低く非常に燃えやすい。1立方メートルに約200立方メートルのメタンガスを含んでいる。条件が同じであれば、メタンハイドレートを燃焼して得られるエネルギーは石炭、石油、天然ガスの数十倍になり、また燃焼後に廃棄物や排ガスが出ないことから、汚染問題の心配もない。地球上のまだ開発されていない埋蔵量が最も多い新型エネルギーと世界的に認められており、21世紀に最も期待できる戦略的資源とされる。

 2011年には世界で発見されたメタンハイドレートの分布エリアは116カ所に達し、鉱層の厚さや規模の大きさは通常の天然ガス田とは比べものにならない。科学者の推計によると、海底に眠るメタンハイドレートは人類の使用するエネルギーの少なくとも1千年分をまかなうことができるという。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年3月14日

[1] [2] [3]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古