国慶節連休　世界が中国人観光客に熱い視線 (2)

　スリランカ紙「サンデー・アイランド」の28日付報道によると、呉江浩駐スリランカ中国大使はこのほど、今年の国慶節連休にスリランカを訪れる中国人観光客は昨年より増加する。今年上半期の観光客数は同74％増加したと述べた。

　同紙の報道によると、スリランカは現在、中国との間で自由貿易協定（FTA）交渉を進めており、スリランカ観光産業の発展が推進される見込みだ。また中国中央テレビ局（CCTV）がこのほど放送した特集番組では、これまでとは違ったスリランカの姿が中国や世界の視聴者に届けられた。

　まもなく訪れる国慶節連休は、タイの観光業界にとっても中国人観光客を迎え入れる黄金期に当たる。タイの旅行社リージョナル・トラベル・アンド・ツアーSdnBhdのガイドは、「10月は団体ツアーの受け入れでスケジュールがいっぱいで、ずっと忙しくなりそうだ。中国観光客をしっかり受け入れるため、会社はガイドを集めて一日研修を行った。中国は新しい『観光旅行法』を施行しようとしており、いくつかの規定が団体ツアーを組んだ会社と受け入れた会社のサービスに関わるからだ。慎重に業務を行わなくてはならない」と話す。

　ロシアのニュースサイトRUSNEWSの28日付報道によると、中国人観光客を引き寄せることはロシアにとって非常に重要なことだ。ロシア連邦観光局のアレクサンドル・ラジコフ局長は27日の世界観光デーに次のように述べた。中国は巨大な市場であり、毎年のべ1億人が海外旅行をする。ロシアは中国人観光客を引き寄せる独特の潜在力を備えている。昨年、ロシアを訪れた外国人観光客のうち、中国人観光客は97万8千人で2位だった。国慶節連休期間に中国人観光客をロシアに呼び込むには、旧ソ連　時代を偲ばせる「赤色ツアー」が最も人を引き付ける力があることをロシアの各方面は認識している。また同局の局員は次のように述べた。現在、旧ソビエト連邦時代ゆかりの地に興味を抱く中国人観光客が増えており、これに対応する観光ルートを全国で開拓し、より多くの中国観光客を呼び込むことが必要だ。

　中国民用航空局がまとめたデータによると、国慶節連休期間中、航空各社は輸送ニーズに対応するため臨時便1200便あまりを増発し、主にタイのバンコク、韓国のソウル、カンボジアのシェムリアップなどと中国を結ぶ国際路線の充実をはかるという。（編集KS）

　「人民網日本語版」2013年10月1日